5月23日(火)午後、フローラ西一之江に台湾からのお客様をお迎えいたしました。「スマート医療介護及び健康エリア創出プロジェクト」に取り組む台湾工業技術研究院と南山生命の皆様です。
高齢化が進む中、暮らしやすい町づくりは日本及び近隣諸国の共通の課題になっています。
日本は先んじて高齢社会問題に直面してきました。日本の事例が少しでもお役に立つならと、生涯現役ハウスの取り組みをご説明させていただきました。
持田理事長からの「あんしん住宅&DEPOT ~居住支援事業のご紹介~」の資料をもとに、弊社団が行っている事業の概要、日本の高齢社会の現状、空き家問題などの社会課題について一通りのご説明。そのあとはご質問にお答えするというかたちで1時間半ほどの充実した情報交換を行うことができました。
シェアハウスの収益性や、あんしん住宅保証などについてご質問をいただき、事業継続性の見込みなどに強くご関心を示されたようです。
行政の支援(助成金や補助金)や、社会保障制度(健康保険・年金・生活保護など)など、国の制度でベースが異なるので、どこまで生涯現役ハウスのやり方がご参考になるかは分かりませんが、「生涯現役」への意識変化が重要になってくるのではないかと思われました。「老いては子に従え」という言葉がある通り、日本もかつては子が親を養うという考え方が一般的でした。しかし高齢化が進み、支える若い世代が減少したことで、高齢者も自立が求められるようになった経緯があります。
「生涯現役」で高齢になっても働き続けることは、経済的だけではないメリットが実証されています。社会参加・労働による運動・ほどよい緊張感が、心身の健康に役立つというメリットです。働くことをネガティブにとらえず、生きがいや意欲の向上というポジティブに転換したのが今の日本です。
生涯現役ハウスでは、住まいの提供のほか、仕事のマッチングや仕事創出も行っています。住まい<ハード>と、活動<ソフト>の両輪で、暮らしやすさ(利便性)とQOLの向上に、今後も寄与してまいりたいと思います。